【防災力:5】ライオンズステージ板橋
「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。
物件名 ライオンズステージ板橋
[所在地] 〒173-0005 東京都板橋区仲宿57−6
防災力 | Level 5 |
地盤 | [4]表層地盤増幅率が比較的低い台地 |
浸水 | [5]浸水可能性の指摘なし |
建物 | [3]縦長で複雑な形状の建物 |
火災 | [5]接道状況及び系統連続性は良好 |
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら) |
標高・地形
●標高約23m~26mの台地の縁に位置します。
●西側にある国道との境界の標高が高くなっていますが、特に大きな擁壁等の築造は見られず、傾斜地リスクは大きくないものと判断します。
●「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。
※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]
表層地盤増幅率
●表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.54″です。
●都区内では比較的低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性がある場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。
※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]
【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)
近隣のボーリング調査
●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●南東方にある同地形(台地)の調査地点では、
▼深度7m過ぎまでN値3ほどの地層が続きます。
▼それ以降、徐々に固い地層となりますが、深度約24m~29mにN値20未満の地層が存在します。
▼支持層と特定はできませんが、深度30mでN値50の地層に到達します。
●深度7m過ぎまでN値3ほどで、支持層も深いので、地盤の良い場所とはいえませんが、当該調査地点は少し離れており、参考程度にとどめます。
※対象地や隣接地のボーリング調査の結果等が明らかになり地盤への影響が判明した場合には、地盤リスクの評価を見直す可能性があります。
浸水リスク
浸水可能性は指摘されていません。
※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]
建物
●2004年12月竣工のSRC造地下1階地上14階建です。
●施工会社は、マンション建設に実績のある「東洋建設」及び「前田建設工業」の共同企業体です。
●建物は、少し縦長かつ複雑な形状です。横長のシンプルな形状の建物と比較したら、損傷リスクを多少認めます。
接面道路
●西側国道(幅員約39m)、北側区道(幅員約4m)、南側私道に接面する3方路地です。私道との接道部分では、敷地後退をして歩道を整備しています。
●国道に接面しているので、系統連続性は良好です。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
地域危険度調査
東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「仲宿」の地域危険度は“3”(※)であり、災害リスクが多少残る地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。
周辺環境他
●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、仲宿は60件となっており、治安は“5段階で最悪なレベル”です。
●中山道(国道17号)及び首都高速5号池袋線に隣接しているので、気管支や肺に病気を持つお子さんがいるファミリーにはお勧めできません。
【参照】幹線道路沿いの物件を勧めない理由
本マンションの総評
●地盤ハザードエリアに該当しない、表層地盤増幅率がやや低い台地(の縁)に位置します。
●浸水可能性は指摘されていません。
●少し縦長の上に、複雑な形状の建物なので、損傷リスクを多少認めます。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
⇒地盤ハザードエリアに該当しない、表層地盤増幅率がやや低い台地(の縁)に位置していることから、大きな地盤リスクはないと推察します。建物が、少し縦長かつ複雑な形状なのですが、これ単独で防災力レベルを下げるほどの大きなリスクはないと判断します。その他のリスクも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)
≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。