【防災力:5】シティハウス成増駅前
「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。
物件名 シティハウス成増駅前
[所在地] 〒175-0094 東京都板橋区成増2丁目10−6
防災力 | Level 5 |
地盤 | [4]表層地盤増幅率が優良レベルの台地 |
浸水 | [5]浸水可能性の指摘なし |
建物 | [4]少し縦長だが、全体的にはシンプルな形状 |
火災 | [5]接道状況及び系統連続性は良好 |
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら) |
標高・地形
●標高約30m~34mの台地に位置します。
●敷地には高低差がありますが、擁壁のようなものは視認できず、傾斜地のリスクは計上しません。
※高低差によるリスクが確認された場合には地盤評価を見直す場合があります。
●「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。
※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]
表層地盤増幅率
●表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.43″です。
●都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。
※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]
【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)
近隣のボーリング調査
敷地内に及び近隣に同地形(台地)の公開されたボーリング調査地点はありません。
※対象地や隣接地のボーリング調査の結果等が明らかになり地盤への影響が判明した場合には、地盤リスクの評価を見直す可能性があります。
浸水リスク
浸水可能性は指摘されていません。
※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]
建物
●2012年2月竣工のRC造地下1階地上15階建です。
●施工会社は、マンション建設を多く手掛ける「奥村組」です。
●建物は、少々縦長で、上から見ると西側が北方に少しズレたような形ですが、全体的にはシンプルな形状なので、大きな損壊リスクはないと判断します。
接面道路
●南西側国道(幅員約25m)、北西側(幅員約2.6m~3.1m)の2本の道路に接面する2方路地です。区道との接道部分では、敷地後退をして歩道を整備しています。
●川越街道(国道)沿いなので、系統連続性は良好です。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
地域危険度調査
東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「成増2丁目」の地域危険度は“2”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。
周辺環境他
●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、成増2丁目は83件となっており、治安は“5段階で最悪レベル”です。
●川越街道沿いであることから、気管支や肺に病気を持つお子さんがいるファミリーにはお勧めできません。
【参照】幹線道路沿いの物件を勧めない理由
本マンションの総評
●表層地盤増幅率が良好な台地です。
●浸水可能性は指摘されていません。
●少し縦長ですが、全体的にはシンプルな形状の建物なので、大きな損壊リスクはないと判断します。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
⇒表層地盤増幅率が良好な台地に位置するので、大きな地盤リスクはないと判断します。建物も、少し縦長ですが、全体的にはシンプルな形状のRC造建物なので、大きな損壊リスクはないでしょう。その他のリスクも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)
≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。