物件名　プラウド二子玉川

１．大地震が発生しても安全か

[所在地] 〒158-0094 東京都世田谷区玉川１丁目９−５

標高・地形

●多摩川・野川の合流地点にある河川敷の一段高くなっている場所に位置しています。
●地形図的には、大規模盛土地(約2m以上盛土した人工造成地)となります。
●盛土地は、過去の大地震でも大きな被害を出した、地盤リスクが非常に高い地形です。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

地盤ハザード(災害危険)エリア

●最も新しい地層である「沖積層」の堆積エリアに含まれます。沖積層は、まだ固まり切っていない軟弱な地層であり、地震時に揺れやすい傾向があります。

表層地盤増幅率

●良好な(低い)数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供：防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

周辺のボーリング調査

●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●周辺の同地形(大規模盛土地)にある調査地点では、
▼深度5mほどでN値は30超となります。
▼深度9m～10mほどで支持層へ到達するようです。
●支持層が浅いので、マンション適地といえます。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

建物

●建物上階が階段状に大きくセットバックしていますが、全体的にはどっしりとした形状なので、建物自体の損壊リスクは低いと判断します。

２．1000年に一度の大水害が発生しても安全か

【内水氾濫・洪水が発生した場合の浸水想定区域】

※重ねるハザードマップ (出典：「ハザードマップポータルサイト」)

３．その他の災害リスク

接面道路

●南西側区道(幅員約6m～8m)、北東側区道(幅員約2.3m～3.4m )、南東側私道の3本の道路に接面する3方路地です。
●玉川通り(国道)は近いのですが、経路に一方通行や幅員が狭い箇所があるので、系統連続性は普通とします。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「玉川1丁目」の地域危険度は“１”(※)となっており、災害に強い地域であるとされています。

※地域危険度は、５段階評価で１が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、玉川1丁目は49件となっており、治安は“5段階で4番目の悪いレベル”です。

４．本マンションの総合評価

【地震リスク】
地盤リスクが低いと推察される場所に建つ、全体的にはどっしりとした形状の建物なので、大きな地震の際でも被害が発生する可能は低いと判断します。
【水害リスク】
多摩川と野川の合流地点にある河岸に近接し、3m以上の浸水可能性が指摘されているので、浸水リスクは非常に大きいです。
【その他リスク】
大きなリスクを感じるような要素なし

⇒これらを総合的に勘案し、防災力を“レベル３”とします。
(５段階評価で５が最も安全)

《評価時点》2025年11月