物件名　ザ・パークハウス千歳烏山グローリオ

１．大地震が発生しても安全か

[所在地]〒157-0062 東京都世田谷区南烏山５丁目５−１３他

標高・地形

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

地盤ハザード(災害危険)エリア

●12万年前～16万年前に作られたという「埋没谷(東京層下部基底面)」の範囲に該当しますので、大地震の際の揺れが大きくなる可能性があります。

【参照】地下に「埋没谷」があると、何が悪いのか？

表層地盤増幅率

●都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8″以上だと、地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6″以下です。

※ [J-SHIS Map(提供：防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●北東方で近接する調査地点では、
▼深度10m余りでN値50超となります。
▼ただ、深度15mほどで埋没谷の影響とみられる少し柔らかい地層(N値20未満)が混在します。
▼深度18mほどで再度N値50に到達します。
▼柱状図では20mより深い部分の表記がなく、これが支持層となるかは不明です。
●東方及び西方で近接する地点では、深度9m～10mほどでN値50超となります。
●比較的浅いうちに固い地層となるので、地震時に揺れが増幅するような深刻な問題はないと判断します。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

建物

●どっしりとした形状の建物なので、損壊リスクは低いと判断します。

２．1000年に一度の大水害が発生しても安全か

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

３．その他の災害リスク

接面道路

▼[エアリーコート]南側区管理道路幅員約6mの中間画地
▼[サザンコート]北側区管理道路幅員約6m、東側区道幅員約6.5mの角地
●対象地から東方に向かうと幅員4m未満の道路を通行せざるを得ませんが、西方に向かえば幅員約16mの区道「はっけん通り」にまもなく出られるので、系統連続性は普通と判断します。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

地域危険度調査

●東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「南烏山5丁目」の地域危険度は“２”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。

※地域危険度は、5段階評価で１が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、南烏山5丁目は41件となっており、治安は“5段階で4番目の治安が悪いレベル”です。

４．本マンションの総合評価

【地震リスク】
大きな地盤リスクがないと推察される場所に建つ、どっしりとした形状のRC造建物なので、地震時に大きな被害が生じる可能性は低いでしょう。
【水害リスク】
標高や地形からみて、大きな浸水リスクはないと判断します。
【その他リスク】
大きなリスクを感じるような要素なし

⇒これらを総合的に勘案し、防災力を“レベル５”とします。
(５段階評価で５が最も安全)

《評価時点》2025年9月