【防災力:4】プラウド世田谷桜丘

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族のと”財産を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 プラウド世田谷桜丘


[所在地] 〒156-0054 東京都世田谷区桜丘1丁目14−11

防災力 Level 4
地盤 []表層地盤増幅率が良好な台地
浸水 []大きな浸水リスクなし
建物 []低層RC造建物
火災 []接道状況及び系統連続性はやや劣る
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約42mの台地に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.45”です。
都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと、地盤が弱い(揺れやすい)とされます。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

近隣のボーリング調査

敷地内及び近隣の台地に存する公開されたボーリング調査地点はありません。
※西方の小学校に公開されたボーリング調査地点があるのですが、谷地を挟むため参考としません。
※対象地や隣接地のボーリング調査の結果等が明らかになり地盤への影響が判明した場合には、地盤リスクの評価を見直す可能性があります。

浸水リスク

敷地の一部に約0.2mの浸水可能性の指摘がありますが、全体に大きな影響を与えることはないものと判断します。
※想定を超える大雨が降った場合には、地下部分を中心に内水氾濫の被害が拡大する可能性があります。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2007年1月竣工の低層RC造建物(地下1階地上4階建)です。
施工会社は、準大手ゼネコンの「東急建設」です。
建物の形状が、シンプルとはいえない(口型に近い形状)ことが気になりますが、地盤は悪くないですし、建物の損壊リスクは低いものと判断します。

 接面道路

西側で幅員4m超の区道と接面しています。また、北側区道(幅員約4m)にも間口13mほど接道している他、東側区道(幅員約3.9m)と道路状の敷地で繋がっています。更に、幅員1m未満の歩行者用の通路となっている区道が南側にあり、対象地は四方の道路と接面しています
西側接面区道は4m超の幅員がありますが、周辺は幅員4m未満の細街路が広がる地域です。対象地にアクセスする道路で4m超の幅員を保つものはなく、系統連続性は「劣る」と判断します。
道路が狭く系統連続性も劣り消防車や救急車のアクセスに一抹の不安を残すため、火災時の災害リスクはそれなりにあると判断します

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「桜丘1丁目」の地域危険度は“2”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、桜丘1丁目は12件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が良好な台地に位置します。
大きな浸水リスクはないでしょう。
低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。
周囲に狭い道路が残り、系統連続性は「劣る」ため、火災時の災害リスクはそれなりにあります。

表層地盤増幅率が良好な台地に位置するので、大きな地盤リスクはないと推察します。浸水リスクや建物損壊リスクも低いのですが、周辺に細街路が残り火災リスクは無視できないので、防災力は“レベル4”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。