物件名　プラウド中野本町

１．大地震が発生しても安全か

[所在地] 〒164-0012 東京都中野区本町２丁目３８−９

標高・地形

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

地盤ハザード(災害危険)エリア

●12万年前～16万年前に作られたという「埋没谷(東京層下部基底面)」の範囲に該当しますので、大地震時の揺れが大きくなる可能性があります。

【参照】地下に「埋没谷」があると、何が悪いのか？

表層地盤増幅率

●良好な(低い)数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供：防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●近接する調査地点では、
▼深度9mほどでN値30超の地層となります。
▼一旦N値50となりますが、深度約12m～15mに埋没谷の影響とみられるN値4～6の柔らかい地層となります。
▼柱状図の表記が深度15mほどしかないので、これより深い部分の地層は不明です。
●少し離れますが、同地形(台地)の地点では、同様に埋没谷の影響がみえた後、深度19m過ぎにN値50超の地層が続きますが、深度30m過ぎにN値20等の地層となり、柱状図の表記の下限である深度32m過ぎでも支持層に到達しません。
●埋没谷の影響がみられ、地中の深いところにもマンション用地としては柔らかい地層が存在するので、地盤が良い場所とはいえません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

建物

●中層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。

２．1000年に一度の大水害が発生しても安全か

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

３．その他の災害リスク

接面道路

●西側(幅員約4.1m～4.8m)、南側(幅員約4m)の2本の区道に接面する角地です。
●周辺には幅員4m未満の道路が多いので、系統連続性はやや劣るとします。
●幹線道路まで4m超を維持したまま接続できる道路はあるものの、周辺には狭い道路が多いので、緊急車両の到着に時間がかかる可能性があります。

地域危険度調査

●東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「本町2丁目」の地域危険度は“３”(※)であり、災害リスクが多少残る地域であるとされています。

※地域危険度は、５段階評価で１が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2024年累計」を見ると、本町2丁目は50件となっており、治安は“5段階で4番目の悪いレベル”です。

４．本マンションの総合評価

【地震リスク】
多少の地盤リスクがあると思われる場所ですが、建物は5階建てのRC造なので、地震の際に大きな被害が生じる可能性は低いと判断します。
【水害リスク】
台地に位置し、浸水可能性の数値も小さいので、大きな浸水リスクはないと判断します。
【その他リスク】
周辺に狭い道路が多いので、緊急車両の到着に時間がかかる可能性があると判断します。

⇒これらを総合的に勘案し、防災力を“レベル４”とします。
(５段階評価で５が最も安全)

《評価時点》2025年11月