【防災力:5】リビオ東中野ヒルトップ

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 リビオ東中野ヒルトップ


[所在地] 〒164-0003 東京都中野区東中野1丁目32−2

防災力 Level 5
地盤 []地盤増幅率が優良レベルの台地
浸水 []浸水可能性の指摘なし
建物 []シンプルな形状
火災 []接道状況及び系統連続性は良好
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約33m~35mの台地に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.39”です。
都区内で優良レベルであり、地震時の揺れが小さくなる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

周辺のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
周辺にある調査地点では、
深度10mほどまでN値1~2ほどの柔らかい地層が存在する地点があります。
それ以降、固い地層と柔らかい地層が混在し、支持層に到達するのは深度14m~29mほどのようです。
深度10mほどまで柔らかい地層が混在し、支持層が深い可能性があるので、地盤の良い場所とはいえませんが、地震時に揺れが大きくなるような深刻な問題もみられません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

浸水可能性は指摘されていません。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2022年1月竣工のRC造地下1階地上18階建です。
施工会社は、マンション建設を多く手掛ける「アイサワ工業」です。
少し縦長ですが、シンプルな形状なので、建物損壊リスクは低いでしょう。

 接面道路

西側都道(幅員約40.2m)に接面する中間画地です。
山手通り(都道)に接面しているので、系統連続性は良好です。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「東中野1丁目」の地域危険度は“3”(※)であり、災害リスクが多少残る地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、東中野1丁目は32件となっており、治安は“5段階で3番目のレベル”です。
山手通り沿いであることから、気管支や肺に病気を持つお子さんがいるファミリーにはお勧めできません。

【参照】幹線道路沿いの物件を勧めない理由

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が優良レベルの台地に位置します。
ボーリング調査は、良いともいえない結果ですが、深刻なリスクはみられません。
浸水可能性は指摘されていません。
少し縦長ですが、シンプルな形状なので、建物損壊リスクは低いでしょう。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

周辺のボーリング調査は、良い結果とはいえませんが、深刻な問題もみられません。表層地盤増幅率が優良レベルな台地に位置するので、大きな地盤リスクはないと判断します。その他の浸水リスク、建物損壊リスク、火災リスクも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。