物件名　グランドガーラ五反田

１．大地震が発生しても安全か

[所在地] 〒141-0031 東京都品川区西五反田２丁目２３−３

標高・地形

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

地盤ハザード(災害危険)エリア

●最も新しい地層である「沖積層」の堆積エリアに含まれます。沖積層は、まだ固まり切っていない軟弱な地層であり、地震時に揺れやすい傾向があります。
●12万年前～16万年前に作られたという「埋没谷(東京層下部基底面)」の範囲に該当しますので、大地震の際の揺れが大きくなる可能性があります。

【参照】地下に「埋没谷」があると、何が悪いのか？

表層地盤増幅率

●標準より高い数値であり、地震時の揺れが大きくなる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供：防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

周辺のボーリング調査

●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●西方にある調査地点では、深度9mほどまでは柔らかい地層ですが、支持層に深度11mほどで到達するようです。
●深度9mほどまで柔らかい地層が続くので、良い地盤とはいえないですが、支持層が比較的浅いので、マンション用地としては問題の少ない場所です。
●周辺にある他の調査地点を見ても、埋没谷の影響とみられる地層はありません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、対象地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

建物

●建物形状は、上から見ると、アルファベットのHのように南北の棟に挟まれた部分が少し細くなっています。
●シンプルな形状の建物と比較すると、南北の棟と、それに挟まれた部分との接合部分の損傷リスクが多少上がるでしょう。

２．1000年に一度の大水害が発生しても安全か

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

【参照】都区内で浸水被害の可能性が最も高い？「目黒川」流域

３．その他の災害リスク

接面道路

●北東側(幅員約8m)、南西側(幅員約8.1m)で2本の区道に接面する2方路地です。
●どちらの道路も一方通行路または一方通行路に接続するしかない道路なので、系統連続性は普通と判断します。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「西五反田2丁目」の地域危険度は“１”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。

※地域危険度は、５段階評価で１が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2024年累計」を見ると、西五反田2丁目は40件となっており、治安は“5段階で4番目の悪いレベル”です。

４．本マンションの総合評価

【地震リスク】
複雑な形状の建物ですが、地盤に大きな問題がないと推察される場所なので、地震の際に大きな被害が発生する可能性は低いでしょう。
【水害リスク】
目黒川の氾濫浸水区域内に位置し、約3.2mの浸水可能性が指摘されているので、浸水リスクは非常に大きいです。
【その他リスク】
大きなリスクを感じるような要素なし

⇒これらを総合的に勘案し、防災力を“レベル３”とします。
(５段階評価で５が最も安全)

《評価時点》2025年9月