【防災力:4】グランドガーラ代田橋

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 グランドガーラ代田橋

[所在地] 〒156-0041 東京都世田谷区大原2丁目27−28

防災力 Level 4
地盤 []液状化
浸水 []浸水可能性の指摘なし
建物 []2005年竣工のSRC造地下1階14階建
火災 []接道状況及び系統連続性は良好
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約44m~46m の台地に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.24”です。
都区内で優良レベルであり、地震時の揺れが小さくなる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
北東方隣接地にある調査地点では、
深度約14mまでN値10以下の少し柔らかい地層が続きます。
支持層の深さは、16mほどのようです。
地下水位の下に砂質の地層が見られるので、液状化の可能性を否定できません。
周辺にある調査地点でも、同じように少し柔らかいN値10以下の地層が深度16m~17mまで続き、17m~18mで支持層に到達するようです。また、液状化の懸念も同様にみられます。
深度十数mまで少し柔らかい地層が続き、液状化の可能性も残るので、地盤の良い場所ではありません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

浸水可能性は指摘されていません。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2005年2月竣工のSRC造地下1階14階建です。
施工会社は、マンション建設を多く手掛ける「馬淵建設」です。
シンプルな形状の建物なので、損壊リスクは低いものと判断します。

 接面道路

北西側国道(幅員約43m)、東側区道(幅員約4.2m)の2本の道路に接面する角地です。
甲州街道(国道20号)に接面していることから、系統連続性は良好です。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「大原2丁目」の地域危険度は”2”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、大原2丁目は24件となっており、治安は“5段階で2番目に安全なレベル”です。
「首都高速4号新宿線」及び「国道20号線」沿いであることから、気管支や肺に病気を持つお子さんがいるファミリーにはお勧めできません。

【参照】幹線道路沿いの物件を勧めない理由

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が優良レベルの台地に位置します。
ボーリング調査では、液状化の可能性を否定できません。
浸水可能性は指摘されていません。
シンプルな形状の建物なので、損壊リスクは低いものと判断します。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

ボーリング調査で、深度十数mまで少し柔らかい地層が続き、液状化の可能性も残ることが把握されるので、地盤リスクを無視できません。その他の浸水リスク、建物損壊リスク、火災リスクはいずれも低いので、防災力を“レベル4”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。