【防災力:5】ジオ桜新町クラッシィ
「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。
物件名 ジオ桜新町クラッシィ
[所在地] 〒154-0015 東京都世田谷区桜新町2丁目19−5
防災力 | Level 5 |
地盤 | [4]表層地盤増幅率が比較的良好な台地 |
浸水 | [5]浸水可能性の指摘なし |
建物 | [5]2014年竣工の中層RC造建物 |
火災 | [4]系統連続性は普通 |
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら) |
標高・地形
●標高約42m~44mの台地に位置します。
●「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。
※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]
表層地盤増幅率
●表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.54”です。
●都区内では比較的低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性がある場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。
※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]
【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)
近隣のボーリング調査
●敷地内にある公開されたボーリング調査地点では、
▼表層は、問題のない固さがあるようです。
▼ただ、深度14m過ぎまでN値10未満の地層が混在します。
▼支持層の深さは15mほどのようです。
●周辺にある調査地点では、ほぼ同様の地層ですが、支持層の深さは、14m~19mほどのようです。
●少し柔らかい地層も混在しますが、支持層はさほど深くないようなので、マンション用地として問題の少ない場所でしょう。
浸水リスク
浸水可能性は指摘されていません。
※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]
建物
●2014年2月竣工の中層RC造建物(地下1階地上9階建)です。
●施工会社は、大手ゼネコンの「長谷工コーポレーション」です。
●中層RC造建物なので、損壊リスクは低いでしょう。
接面道路
●南側(幅員約5.8m~6m)、西側(幅員約5.9m)、北側(幅員約5.9m)の3本の区道と接面している3方路地です。
●周辺に一方通行路が多いため、系統連続性は「普通」と判断します。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。
地域危険度調査
東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「桜新町2丁目」の地域危険度は“1”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。
周辺環境他
「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、桜新町2丁目は51件となっており、治安は“5段階で4番目の治安が悪いレベル”です。
本マンションの総評
●表層地盤増幅率が比較的良好な台地に位置します。
●ボーリング調査でも深刻な問題はみられません。
●浸水可能性は指摘されていません。
●中層RC造建物なので、損壊リスクは低いでしょう。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。
⇒表層地盤増幅率が比較的良好で、ボーリング調査でも深刻な問題がみられない台地に位置するので、大きな地盤リスクはないと判断します。その場所に建つ中層RC造建物なので、損壊リスクも低いでしょう。浸水リスク及び火災リスクも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)
≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。