【防災力:5】ディアプレイス中野野方
「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。
物件名 ディアプレイス中野野方
[所在地] 〒165-0021 東京都中野区丸山1丁目16−16
防災力 | Level 5 |
地盤 | [4]表層地盤増幅率が良好な台地 |
浸水 | [4]大きな浸水リスクなし |
建物 | [4]2004年竣工の低層RC造建物 |
火災 | [4]系統連続性は普通 |
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら) |
標高・地形
●標高約40mの台地に位置します。
●「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。
※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]
表層地盤増幅率
●表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.33~1.45”です。
●都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。
※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]
【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)
近隣のボーリング調査
●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●東側隣地にある調査地点では、
▼表層に問題はないですが、深度10m過ぎまでN値2~3の柔らかい地層があります。
▼それ以降、固い地層と柔らかい地層が混在し、深度30mを過ぎても支持層に到達しません。
●周辺の調査地点を見ても支持層までの表記がなく、支持層の深さは把握できません。
●深度10mほどまで柔らかく、支持層が深いことが推察されるので、地盤が良い場所とはいえませんが、深度11mほどでN値40超の固い地層となるので、地震時に揺れが大きくなるようなリスクは感じません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。
浸水リスク
敷地の周縁部に0.1mほどの浸水可能性が指摘されていますが、地形や標高から見て、敷地全体に大きな影響はないものと考えます。
※想定を超える大雨が降った場合には、内水氾濫の被害が拡大する可能性があります。
※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]
建物
●2004年2月竣工の低層RC造建物(地上4階建)です。
●施工会社は、マンション建設に実績のある「大末建設」です。
●低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。
接面道路
●北側、東側、南側の3本の区道と接面する3方路地です。西側にも通路を設けており、4方路地のような接道状況です。
●接道部分では、敷地後退をして歩道を整備しています。
●中野区は当該区道の幅員情報を公開していないので、詳細な幅員は不明ですが、区道は問題のない広さがあります。
●環七通り(都道)への接続は容易ですが、多少幅員が狭くなっている箇所があるので、系統連続性は普通と判断します。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。
地域危険度調査
東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「丸山1丁目」の地域危険度は“1”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。
周辺環境他
●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、丸山1丁目は8件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。
●小学校及び中学校に隣接しており、騒がしく感じる可能性があります。
本マンションの総評
●表層地盤増幅率が良好な台地です。
●ボーリング調査から、大きな地盤リスクの兆候は見出せませんでした。
●大きな浸水リスクはないでしょう。
●低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。
⇒表層地盤増幅率が良好な台地に位置し、ボーリング調査も悪くはないので、大きな地盤リスクはないでしょう。浸水リスク、建物損壊リスク、火災リスクも全て低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)
≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。