【防災力:5】ブランズ四番町

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 ブランズ四番町

[所在地] 〒102-0081 東京都千代田区四番町2−6

防災力 Level 5
地盤 []表層地盤増幅率が優良レベルの台地
浸水 []浸水可能性の指摘なし
建物 []免震構造
火災 []系統連続性は普通
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約28m~30mの台地(の端)に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.31”です。
都区内で優良レベルであり、地震時の揺れが小さくなる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
周辺の同地形(台地)にある調査地点では、
深度10mほどまでN値10未満の地層が続く地点もありますが、深度13m~14mで一旦N値50超の固い地層となるようです。
それ以降、N値20未満の地層が挟まる地点もありますが、大まかにはN値30以上の地層が続きます。
支持層の深さは、21m~32mのようです。
支持層が深いので、地盤の良い場所とまではいえませんが、地震時に揺れが大きくなるような柔らかい地層も見られません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

浸水可能性は指摘されていません。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2014年2月竣工のRC造地上15階建です。
施工会社は、スーパーゼネコンの「清水建設」です。
免震構造の建物なので、損壊リスクは低いです。

 接面道路

北側(幅員約8.8m)、南側(幅員約4.2m~4.5m)の2本の区道と接面する2方路地です。
幹線道路まで直線的に接続する道路はないので、系統連続性は普通と判断します。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「四番町」の地域危険度は”1”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、四番町は12件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が優良レベルの台地に位置します。
ボーリング調査は良いとはいえない結果ですが、大きな地盤リスクの兆候は見出せませんでした。
浸水可能性は指摘されていません。
免震構造の建物なので、損壊リスクは低いです。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

表層地盤増幅率が優良レベルの台地に位置し、ボーリング調査からも深刻な問題は見出せなかったので、大きな地盤リスクはないと判断します。免震構造を採用した建物なので、損壊リスクも低いでしょう。その他のリスクも低いことから、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。