物件名　ブリリア砧公園

１．大地震が発生しても安全か

[所在地] 〒157-0076 東京都世田谷区岡本１丁目１６−１７

標高・地形

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

地盤ハザード(災害危険)エリア

●12万年前～16万年前に作られたという「埋没谷(東京層下部基底面)」の範囲に該当します。こちらも、大地震の際の揺れが大きくなる可能性を示す兆候です。

【参照】地下に「埋没谷」があると、何が悪いのか？

表層地盤増幅率

●かなり高い数値であり、大地震時に震度7となる可能性がある場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供：防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●北南方で近接する調査地点では、
▼深度9m～10mほどまで、N値4以下の柔らかい地層が続きます。
▼深度11m～13mで支持層に到達するようです。
●周辺にある調査地点では、
▼深度15m～32mにN値5以下の柔らかい地層があります。
▼支持層の深さは、35m以深であるようです。
●周辺には、埋没谷の影響がみられる場所もありますが、近接する地点は支持層が比較的浅いので、地盤に大きな問題のない場所であると判断します。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

建物

●シンプルな形状なので、建物自体の損壊リスクは低いでしょう。

２．1000年に一度の大水害が発生しても安全か

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

３．その他の災害リスク

接面道路

●北側(幅員約5.9m～6.1m)、西側(幅員約5.3m)、東側(幅員約5.1m)の3本の区道と接面している3方路地です。
●環八通り(都道)へのアクセスは容易であり、系統連続性は良好です。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「岡本1丁目」の地域危険度は“１”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。

※地域危険度は、５段階評価で１が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、岡本1丁目は8件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。
●東名高速道路沿いであることから、気管支や肺に病気を持つお子さんがいるファミリーにはお勧めできません。

【参照】幹線道路沿いの物件を勧めない理由

４．本マンションの総合評価

【地震リスク】
埋没谷の影響がないとは言い切れない立地ですが、支持層が比較的浅いようなので、大きな地盤リスクはないと判断します。そこに建つ、シンプルな形状のRC造建物なので、地震時に大きな被害が発生する可能性は低いでしょう。
【水害リスク】
標高や地形から見て、大きな浸水リスクはないと判断します。
【その他リスク】
特段の災害リスクなし

⇒これらを総合的に勘案し、防災力を“レベル４”とします。
(５段階評価で５が最も安全)

《評価時点》2025年10月