【防災力:5】ヴィークステージ桜新町

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 ヴィークステージ桜新町


[所在地] 〒154-0015 東京都世田谷区桜新町2丁目24−2

防災力 Level 5
地盤 []表層地盤増幅率及びボーリング調査が良好な台地
浸水 []浸水可能性の指摘なし
建物 []どっしりとした形状
火災 []系統連続性は普通
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約42m~44mの台地に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.4”です。
都区内で優良レベルであり、地震時の揺れが小さくなる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと、地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
北側で隣接した調査地点では、
表層は、都区部の武蔵野台地エリアとして、問題のない固さがあるようです。
ただ、深度14mほどでN値2の柔らかい地層が混在します。
支持層には、深度15mほどで到達するようです。
柔らかい地層も混在しますが、支持層はさほど深くありません。マンション用地としては問題のない場所でしょう。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

浸水可能性は指摘されていません。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2016年2月竣工のRC造地下1階地上11階建です。
施工会社は、中堅ゼネコンの「淺沼組」です。
どっしりとした形状の建物なので、損壊リスクは低いと判断します。

 接面道路

南東側(幅員約6m)、南西側(幅員約6m)、北西側(幅員約5.9m)の3本の区道と接面している3方路地です。
接面道路が3本とも一方通行路であるため、系統連続性は普通と判断します。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「桜新町2丁目」の地域危険度は“1”(※)であり、災害に対して強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、桜新町2丁目は51件となっており、治安は“5段階で4番目の治安が悪いレベル”です。

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が優良レベルの台地に位置します。
ボーリング調査も、比較的良好です。
浸水可能性は指摘されていません。
どっしりとした形状の建物であり、損壊リスクは低いと判断します。
接道状況及び系統連続性に大きな問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

表層地盤増幅率が優良レベルで、ボーリング調査も比較的良好な台地に位置するので、地盤リスクは低いと判断します。その場所に建つ、どっしりとした形状の建物なので損壊リスクは低いでしょう。浸水リスク及び火災リスクも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。