【防災力:5】ヴィークグラン世田谷千歳船橋

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族のと”財産を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 ヴィークグラン世田谷千歳船橋

[所在地] 〒156-0055 東京都世田谷区船橋3丁目17-14他

防災力 Level 5
地盤 []表層地盤増幅率が良好な台地
浸水 []大きな浸水リスクなし
建物 []どっしりとした形状
火災 []系統連続性は普通
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約42m~44mの台地に位置します。
かえでガーデン(北棟)の敷地の北側が「切土地」となっていますが、標高や北側接面道路を見る限り、台地に準じた地形であると判断します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は“1.43”です。
都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8″以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6″以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内及び近隣に公開されたボーリング調査地点はありません。
※対象地や隣接地のボーリング調査の結果等が明らかになり地盤への影響が判明した場合には、地盤リスクの評価を見直す可能性があります。

浸水リスク

敷地内で標高の一番低い南東側境界の辺りに約0.6mの浸水可能性が指摘されていますが、地形や標高から見て、敷地部分に大きな影響を与えることはないと判断します。
※想定を超える大雨が降った場合には、内水氾濫の被害が拡大する可能性があります。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2014年1月竣工のRC造地下1階地上10階建です。
施工会社は、スーパーゼネコンの「清水建設」です。
上から見た建物の形状は複雑に見えますが、ほとんどは隙間を取った上でエキスパンションジョイントによって棟を接続しているようなので、建物損壊リスクは低いと判断します。

 接面道路

幅員約4.6m~6.6mの複数の区道に接面しており、接道状況は良好です。敷地の南東側にも区管理道路である歩行者用通路が整備されています。
都道428号線が近く、アクセスは容易ですが、当該都道は幅員が十分ではないため、系統連続性は”普通”と判断します。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いでしょう。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「船橋3丁目」の地域危険度は“2”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、船橋3丁目は5件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。
南棟のさくらガーデンは、高校が南東側で隣接しており、騒がしく感じる可能性があります。

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が比較的低い台地です。
浸水可能性が指摘されているのは、敷地の境界付近です。
どっしりとした形状の建物なので、損壊リスクは低いでしょう。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いでしょう。

表層地番増幅率が良好な台地に位置するので、大きな地盤リスクはないと判断します。その場所に建つ、どっしりとした形状の建物なので、損壊リスクは低いでしょう。浸水リスク及び火災リスクも低いため、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。