【防災力:5】ザ・パークハウス駒沢レジデンス

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族のと”財産を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 ザ・パークハウス駒沢レジデンス

[所在地] 〒154-0012 東京都世田谷区駒沢3丁目27−9

防災力 Level 5
地盤 []表層地盤増幅率が良好な台地
浸水 []浸水可能性の指摘なし
建物 []低層RC造建物
火災 []接道状況及び系統連続性は良好
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約44m~45mの台地(の端)に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.42″です。
都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
周辺の調査地点では、
深度10m~13mほどまでN値10未満の柔らかい地層が続きます。
支持層の深さは、14m~16mほどのようです。
深度10m過ぎまで柔らかい地層が続くので、地盤が良いとはいえませんが、支持層がさほど深くはないので、マンション用地としては問題の少ない場所であると判断します。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、対象地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

敷地内に浸水可能性が指摘されている箇所はありません。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2021年12月竣工の低層RC造建物(地上5階建)です。
施工会社は、マンション建設を多く手掛ける「大豊建設」です。
低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。

 接面道路

西側区道(幅員約5.1m~5.3m)と接面する中間画地です。接道部分では、敷地後退をして歩道を整備しています。
幹線道路へのアクセスは容易ですが、前面道路は幅員5mほどで、この道路しか使えないので、系統連続性は普通と判断します。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「駒沢3丁目」の地域危険度は“2”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、駒沢3丁目は12件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。

 本マンションの総評

液状化、埋没谷等の地盤ハザードエリアに該当しない、表層地盤増幅率が良好な台地に位置します。
ボーリング調査に深刻な問題はみられません。
浸水可能性は指摘されていません。
低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します

液状化、埋没谷等の地盤ハザードエリアに該当しない、表層地盤増幅率が良好な台地に位置するので、大きな地盤リスクはないと判断します。その他の、浸水リスク、建物損壊リスク、火災リスクのいずれも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。