【防災力:5】ザ・パークハウス学芸大学四季の杜

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族のと”財産を守れる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 ザ・パークハウス学芸大学四季の杜

[所在地] 〒154-0003 東京都世田谷区野沢3丁目16−15

防災力 Level 5
地盤 []表層地盤増幅率が良好な台地
浸水 []浸水可能性の指摘なし
建物 []2015年竣工の低層RC造建物
火災 []接道状況及び系統連続性は良好
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約38m~39mの台地に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.43”です。
都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
南東方の調査地点では、深度11m過ぎまでN値4ほどの柔らかい地層が続いているものの、支持層の深さは16mほどのようなので、マンション用地としては、特に問題のない場所だと思います。
西方の調査地点では、表層面も比較的固い地層で、支持層の深さも15mほどと推察されるので、地盤の固さは問題なさそうですが、地下水位が3m未満と浅く、地中に砂質の地層が多いので、液状化の可能性が懸念されます。
2つの地点で評価が割れたので、対象地の地盤を推察することは難しく、周辺のボーリング調査の結果は参考にとどめます。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、対象地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。
※対象地や隣接地のボーリング調査の結果等が明らかになり地盤への影響が判明した場合には、地盤リスクの評価を見直す可能性があります。

浸水リスク

浸水可能性は指摘されていません。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2015年4月竣工の低層RC造建物(地上4階建)です。
施工会社は、マンション建設に実績のある「東亜建設工業」です。
低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。

 接面道路

北東側(:幅員約6m)、北西側(幅員約8m)、南東側(:幅員約5m)の3本の区道に接面する3方路地です。南東側以外の接道部分では、敷地後退をして歩道を整備しています。
北西側接面道路は、片側一車線が整備された道路であり、西方の環七通りとの接続も容易であることから、系統連続性は良好と判断します。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「野沢3丁目」の地域危険度は“1”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、野沢3丁目は16件となっており、治安は“5段階で2番目に安全なレベル”です。

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が良好な台地に位置します。
液状化や埋没谷等の地盤ハザードエリアに該当しません。
浸水可能性は指摘されていません。
低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地盤ハザードエリアに該当しない、表層地盤増幅率が良好な台地に位置しますので、大きな地盤リスクはないと判断します。その他の、浸水リスク、建物損壊リスク、火災リスクのいずれも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。