【防災力:5】プラウド弦巻
「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。
物件名 プラウド弦巻
[所在地] 〒154-0016 東京都世田谷区弦巻5丁目36−7
防災力 | Level 5 |
地盤 | [4]表層地盤増幅率が良好な台地 |
浸水 | [5]浸水可能性の指摘なし |
建物 | [5]2018年竣工の中層RC造建物 |
火災 | [5]接道状況及び系統連続性は良好 |
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら) |
標高・地形
●標高約46m~47mの台地に位置します。
●「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。
※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]
表層地盤増幅率
●表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.46”です。
●都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと、地盤が弱い(揺れやすい)とされます。
※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]
【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)
ボーリング調査
●敷地内にある公開されたボーリング調査地点では、
▼N値1の柔らかい地層も含め、深度14mほどまでN値10以下の地層が続きます。
▼支持層には深度15m余りで到達するようです。
●周辺の調査地点でも、支持層の深さは15m~16mほどのようです。
●深度14mほどまで柔らかい地層が続くので、良い地盤とはいえませんが、支持層が比較的浅いので、マンション用地として問題の少ない場所であると考えます。
浸水リスク
浸水可能性は指摘されていません。
※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]
建物
●2018年12月竣工の中層RC造建物(地上9階建)です。
●施工会社は、大手ゼネコンの「長谷工コーポレーション」です。
●中層RC造建物なので、損壊リスクは低いでしょう。
接面道路
●西側区道(幅員約11.4m~15.6m)に接面する中間画地です。
●南北にある都道との接続は容易なので、系統連続性は良好と判断します。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
地域危険度調査
東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「弦巻5丁目」の地域危険度は“1”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。
周辺環境他
「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、弦巻5丁目は5件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。
本マンションの総評
●表層地盤増幅率が良好な台地に位置します。
●ボーリング調査から、大きな地盤リスクの兆候は見出せませんでした。
●大きな浸水リスクはないでしょう。
●中層RC造建物なので、損壊リスクは低いでしょう。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
⇒表層地盤増幅率が良好な台地に位置し、ボーリング調査にも深刻な問題は見られないので、大きな地盤リスクはないと判断します。その場所に建つ、中層RC造建物であり、損壊リスクは低いでしょう。浸水リスク及び火災リスクも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)
≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。