物件名　プラウド東中野

１．大地震が発生しても安全か

[所在地] 〒164-0003 東京都中野区東中野１丁目３３−１

標高・地形

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

地盤ハザード(災害危険)エリア

表層地盤増幅率

●優良レベルの数値であり、地震時の揺れが小さくなる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供：防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

周辺のボーリング調査

●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●周辺にある調査地点では、
▼深度10mほどまでN値1～2ほどの柔らかい地層が存在する地点があります。
▼深度9m～12mほどでN値20を超える地点が多いです。
▼それ以降、固い地層と柔らかい地層が混在し、支持層に到達するのは深度14m～29mほどのようです。
●固い地層の後にも柔らかい地層が混在する地盤なので、支持杭がダメージを受ける懸念はありますが、比較的浅いうちからそれなりに固い地層となるので、深刻な問題はないと判断します。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

建物

●東海興業は、1997年7月に会社更生法を申請、2005年3月に更生手続きが終結したものの、2013年4月に民事再生法を申請することとなっています。
●本件マンションの施工期間は、東海興業の経営危機の期間と重なっていますので、施工の質に一抹の不安は感じますが、竣工していることや中層RC造建物であることから、大きなリスクはないのではないかと考えます。

２．1000年に一度の大水害が発生しても安全か

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

３．その他の災害リスク

接面道路

●北側区道(幅員約4m～6.2m)に接面する中間画地です。
●前面道路は、居住者用車両以外通行禁止の一方通行路です。また、幅員が3.8m未満の狭い部分もあるなど、系統連続性はやや劣る状況です。
●本件マンション(特に南側)で火災が発生した場合、消火に時間がかかる可能性があります。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「東中野1丁目」の地域危険度は“３”(※)であり、災害リスクが多少残る地域であるとされています。

※地域危険度は、５段階評価で１が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2024年累計」を見ると、東中野1丁目は36件となっており、治安は“5段階で3番目のレベル”です。

４．本マンションの総合評価

【地震リスク】
地盤に深刻な問題はないと推察される場所に建つ中層RC造建物なので、地震時に大きな被害が発生する可能性は低いと判断します。
【水害リスク】
台地に位置し、浸水可能性の指摘は僅かなので、大きな浸水リスクはないと判断します。
【その他リスク】
接道状況及び系統連続性はやや劣り、火災が発生した場合、消火に時間がかかる可能性があります。

⇒これらを総合的に勘案し、防災力を“レベル４”とします。
(５段階評価で５が最も安全)

《評価時点》2025年10月