【防災力:5】ピアースコード目黒洗足

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 ピアースコード目黒洗足

[所在地] 〒152-0013 東京都目黒区南2丁目4−6

防災力 Level 5
地盤 []表層地盤増幅率が良好な台地
浸水 []大きな浸水リスクなし
建物 []2007年竣工の低層RC造建物
火災 []系統連続性は普通
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約29m~30mの台地に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.46″です。
都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
東方にある調査地点では、
深度7m過ぎまでN値1を含む柔らかい地層が続きます。
深度12m過ぎには支持層となるようです。
浅い部分が柔らかいので、地盤が良いとはいえませんが、支持層が比較的浅いので、マンション用地としては問題の少ない場所であると考えます。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、対象地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

敷地の南側に、約0.4mの浸水可能性が指摘されています。
内水氾濫の浸水深としては、少し大きな数値なのですが、東京都下水道局が公開している「下水道台帳」でも、この箇所が合流地点となっている訳でもなく、地形や標高からも、このような数値が指摘される理由が判然としません。
総合的にみて、大きな浸水リスクはないと判断します。
※想定を超える大雨が降った場合には、内水氾濫の被害が拡大する可能性があります。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2007年4月竣工の低層RC造建物(地下1階地上4階建)です。
施工会社は、準大手ゼネコンの「三井住友建設」です。
低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。

 接面道路

南東側(幅員約6.3m~6.5m)、東側(幅員約3.4m~3.7m)の2本の区道に接面している角地です。接道部分では、敷地後退をして歩道を整備しています。
南東側接面道路は、環七通りまで直線的に接続していますが、片側一車線が整備された道路ではないので、系統連続性は普通と判断します。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「南2丁目」の地域危険度は”2”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、南2丁目は9件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が良好な台地に位置します。
周辺のボーリング調査に深刻な問題は見出せません。
大きな浸水リスクはないと判断します。
低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

表層地盤増幅率が良好な台地に位置し、ボーリング調査でも深刻な問題はみられないので、地盤リスクは低いと判断します。浸水リスク、建物損壊リスク、火災リスクも低いことから、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。