【防災力:5】パークホームズ武蔵小山
「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。
物件名 パークホームズ武蔵小山
[所在地] 〒142-0062 東京都品川区小山3丁目6−15
防災力 | Level 5 |
地盤 | [5]表層地盤増幅率が良好な台地 |
浸水 | [4]大きな浸水リスクなし |
建物 | [4]全体的にシンプルな形状 |
火災 | [4]系統連続性は普通 |
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら) |
標高・地形
●標高約27m~28mの台地に位置します。
●「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。
※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]
表層地盤増幅率
●表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.42″です。
●都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。
※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]
【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)
近隣のボーリング調査
●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●周辺の調査地点では、
▼深度8m~10mほどまではN値1~3の柔らかい地層が混在しています。
▼支持層の深さは、10m~12mほどのようです。
●表層面は少し柔らかいですが、支持層が比較的浅いようなので、マンション適地です。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。
浸水リスク
敷地の一部に約0.1mの浸水可能性の指摘がありますが、標高や地形からみて、敷地全体に大きな影響を与えることはないものと判断します。
※想定を超える大雨が降った場合には、内水氾濫が拡大する可能性があります。
※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]
建物
●2008年6月竣工のRC造地下1階地上19階建です。
●施工会社は、マンション建設を多く手掛ける「奥村組」です。
●低層階と比較して中層階以上は少し細めの形状となっていますが、全体的にはシンプルな形状の建物なので、大地震の際の損壊リスクは低いと判断します。
接面道路
●南西側(幅員約8m)、南東側(幅員約8m)の2本の区道に接面している角地です。接道部分では、敷地後退をして歩道を整備しています。
●また、北西側及び北東側も通路が設けられ、4方路のような接道状況です。
●都道との接続に障害となる箇所はありませんが、片側一車線が整備された道路でアクセスできる訳でもないので、系統連続性は普通と判断します。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。
地域危険度調査
東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「小山3丁目」の地域危険度は”2”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。
周辺環境他
「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、小山3丁目は48件となっており、治安は“5段階で4番目の治安が悪いレベル”です。
本マンションの総評
●表層地盤増幅率が良好な台地です。
●周辺のボーリング調査も問題ありません。
●大きな浸水リスクはないでしょう。
●全体的にシンプルな形状なので、建物損壊リスクは低いと判断します。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いでしょう。
⇒表層地盤増幅率及びボーリング調査が良好な台地に位置しますので、地盤リスクは低いと判断します。浸水リスク、建物損壊リスク、火災リスクも低いことから、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)
≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。