【防災力:5】パークコート学芸大学デュアルプレイス

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 パークコート学芸大学デュアルプレイス

[所在地] 〒154-0002 東京都世田谷区下馬6丁目29−6

防災力 Level 5
地盤 []ボーリング調査に問題なし
浸水 []浸水可能性の指摘なし
建物 []2006年竣工の低層RC造建物
火災 []接道状況及び系統連続性は良好
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高28m超の台地が敷地の大部分を占めますが、敷地の南東部分は凹地に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.68~1.7”です。
都区内の武蔵野台地エリアではやや高い数値であり、地震時の揺れが大きくなる可能性がある場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内及び近隣の台地に存する公開されたボーリング調査地点はありません。
台地ではないものの周辺にある調査地点では、表層には柔らかい地層があるものの、深度10m~12mで支持層に到達するようです。
支持層が浅い可能性が高いと推察されるので、マンション適地だと思われます。
※対象地や隣接地の台地に存するボーリング調査の結果等が明らかになり地盤への影響が判明した場合には、地盤リスクの評価を見直す可能性があります。

浸水リスク

浸水可能性は指摘されていません。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2006年10月竣工の低層RC造建物(地下1階地上4階建)です。
施工会社は、スーパーゼネコンの「鹿島建設」です。
低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。

 接面道路

南側(幅員約8m)、北側(幅員約6m)、西側(幅員約6m)の3本の区道と接面している3方路地です。接道部分では、敷地後退をして歩道を整備及び拡張しています。
南東方にある都道へのアクセスは容易であり、道路の系統連続性は良好と判定します。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「下馬6丁目」の地域危険度は“1”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、下馬6丁目は12件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。

 本マンションの総評

敷地は、大部分が台地ですが、一部凹地があります。
表層地盤増幅率は高いですが、周辺のボーリング調査からは大きな地盤リスクの兆候は見出せません。
浸水可能性は指摘されていません。
低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

表層地盤増幅率が高いことが気掛かりですが、周辺のボーリング調査は悪くないので、大きな地盤リスクはないと判断します。スーパーゼネコンが施工した低層RC造建物であることから、損壊リスクも低いと判断します。浸水リスク及び火災リスクも低いため、防災力は“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。