【防災力:5】グランリビオザレジデンス
「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。
物件名 グランリビオザレジデンス
[所在地] 〒113-0034 東京都文京区湯島3丁目20−6
防災力 | Level 5 |
地盤 | [4]表層地盤増幅率が優良レベルな台地 |
浸水 | [5]浸水可能性の指摘なし |
建物 | [4]リスクを感じるほどではない形状 |
火災 | [5]接道状況及び系統連続性は良好 |
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら) |
標高・地形
●標高19m~22mほどの台地に位置しています。台地の端に近く、東に向かって下る傾斜が始まる場所です。
●「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。
※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]
表層地盤増幅率
●表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.32”です。
●都区内で優良レベルであり、地震の際の揺れが小さくなる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。
※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]
【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)
近隣のボーリング調査
●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●北西方にある調査地点の柱状図では、
▼深度2m過ぎにはN値4を超えます。表層面としては悪くないです。
▼支持層までの表記がなく、支持層の深さは推定できません。
●支持層の深さが20mを超えるようなので、良い地盤とは言えませんが、地震時の揺れを大きくするようなリスクは感じません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。
浸水リスク
浸水可能性は指摘されていません。
※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]
建物
●2018年3月竣工のRC造地下1階地上14階建です。
●施工会社は、中堅ゼネコンの「淺沼組」です。
●建物は、少し縦長で、上から見ると北側の中央が凹んでいるような形状ですが、リスクを感じるほどの複雑さではないので、損壊リスクは低いと判断します。
接面道路
●西側区道(幅員約11m)と接面している中間画地です。
●北方の春日通り(都道453号線)等へのアクセスは容易なので、系統連続性は良好です。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
地域危険度調査
東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「湯島3丁目」の地域危険度は“1”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。
周辺環境他
「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、湯島3丁目は66件となっており、治安は“5段階で最悪レベル”です。
本マンションの総評
●表層地盤増幅率が優良レベルの台地に位置し、近隣のボーリング調査からも大きな地盤リスクの兆候は見出せませんでした。
●浸水可能性は指摘されていません。
●リスクを感じるほどの複雑な形状の建物ではないので、損壊リスクは低いと判断します。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
⇒表層地盤増幅率が優良レベルの台地に位置し、近隣のボーリング調査からも大きなリスクの兆候は見出せませんでしたので、大きな地盤リスクはないと判断します。その他のリスクは低いため、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)
≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。