【防災力:5】ルピナス中野レジデンス

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることができる不動産なのか否かを不動産鑑定士(兼防災士)が簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 ルピナス中野レジデンス

1.大地震が発生しても安全か

地震に比較的強い

対地震 Level  4/5 (大きなリスクなし)
地盤ハザード [3/5]「埋没谷」に該当
地盤増幅率 [1/5]高い
ボーリング [4/5]概ね良好
建物 [4/5]2005年竣工の中層RC造建物
【対地震の評価】
地盤
表層地盤増幅率が高く、ボーリング調査でも埋没谷の存在は認められますが、支持層もしくは固い地層がさほど深くはないようなので、地盤に深刻な問題はないと判断します。
建物
中層RC造建物なので、大きな損壊リスクはないと判断します。
〔対地震総評〕
地盤に深刻な問題はないと推察される場所に建つ中層RC造建物なので、地震の際に大きな損害が発生する可能性は低いと判断します。

[所在地] 〒164-0013 東京都中野区弥生町1丁目43−15

標高・地形

標高 約34m~35m
地形 台地


※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

地盤ハザード(災害危険)エリア

液状化 該当なし
沖積層 該当なし
埋没谷 範囲に該当
急傾斜等 該当なし

12万年前~16万年前に作られたという「埋没谷(東京層下部基底面)」の範囲に該当しますので、大地震の際の揺れが大きくなる可能性があります。

【参照】地下に「埋没谷」があると、何が悪いのか?

表層地盤増幅率

表層地盤増幅率 1.71

標準より高い数値であり、地震時の揺れが大きくなる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。


※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

周辺のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
西方の少し離れた調査地点では、
深度8m過ぎまでN値4ほどの地層が続きます。
深度9m過ぎに一旦固い地層となった後、深度約11m~15mに埋没谷の影響とみられるN値20を切る地層が存在します。
支持層の深さは、15m過ぎのようです。
東方にある地点でも、概ね同様の結果で、支持層は約29mと深いものの、16m以深にN値30未満の地層はありません。
支持層もしくは固い地層がさほど深くはないので、問題の少ない場所であると推察します。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

建物

築年 2005年3月竣工
構造 RC造地上7階建
施工会社 スルガコーポレーション
その他

スルガコーポレーションは、反社会勢力との取引が取り沙汰され、2008年に民事再生法の適用を申請しました。
本件建物を建設していた時期である2004年度は、会社として成長していた時期だと思いますので(2003年にも経営危機があったという話もあるので真相は不明ですが)、施工に問題はなかったのではないかと推察します。
建物の形状は多少複雑ですが、中層RC造建物なので、損壊リスクは低いと判断します。

2.1000年に一度の大水害が発生しても安全か

対水害 Level  5/5 (浸水リスク小)
標高 約34m~35m
立地 台地
浸水深 なし
【対水害の評価】
標高・立地
標高約34m~35mの台地に位置します。
浸水深
浸水可能性は指摘されていません。
〔対水害総評〕
台地に位置し、浸水可能性の指摘がないので、浸水リスクは低いです。


※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

3.その他の災害リスク

その他 Level  4/5 (大きな災害リスクなし)
接道状況 普通(接面道路幅員6.2m以下)
系統連続性 普通
地域危険度 リスク有
その他

接面道路

北側(幅員約6m~6.2m)、南側(幅員約4m)の2本の区道に接面する2方路地です。
幹線道路まで直線的にアクセスできる道路はないので、系統連続性は普通と判断します。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「弥生町1丁目」の地域危険度は“3”(※)であり、災害リスクが多少残る地域であるとされています。


※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2024年累計」を見ると、弥生町1丁目は53件となっており、治安は“5段階で最悪レベル”です。

4.本マンションの総合評価

総合 Level  5/5
[対地震] Level  4/5 (大きなリスクなし)
[対水害] Level  5/5 (浸水リスク小)
[その他] Level  4/5 (大きな災害リスクなし)

地震リスク
地盤に深刻な問題はないと推察される場所に建つ中層RC造建物なので、地震の際に大きな損害が発生する可能性は低いと判断します。
水害リスク
台地に位置し、浸水可能性の指摘がないので、浸水リスクは低いです。
その他リスク
大きなリスクを感じるような要素なし

⇒これらを総合的に勘案し、防災力を“レベル5”とします。
(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。

評価時点》2025年12月