物件名　クラッシィハウス世田谷公園

１．大地震が発生しても安全か

[所在地] 〒154-0001 東京都世田谷区池尻２丁目３−１

標高・地形

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

地盤ハザード(災害危険)エリア

●12万年前～16万年前に作られたという「埋没谷(東京層下部基底面)」の範囲に該当しますので、大地震の際の揺れが大きくなる可能性があります。

【参照】地下に「埋没谷」があると、何が悪いのか？

表層地盤増幅率

●標準的な数値であり、地震時の揺れが大きくなる可能性は低い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと、地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”未満です。

※ [J-SHIS Map(提供：防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●西方で隣接する調査地点では、
▼深度9m過ぎにN値50超の地層となるようです。
▼ただ、深度約12m～20mでN値3～5の柔らかい地層となります。
▼支持層には、深度23mほどで到達するようです。
●浅いうちに固い地層となりますが、埋没谷の影響が見られ、支持層もそれなりに深いようなので、地盤が良い場所ではありません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、対象地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

建物

●全体的にどっしりとした形状なので、建物自体の損壊リスクは低いでしょう。

２．1000年に一度の大水害が発生しても安全か

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

３．その他の災害リスク

接面道路

●南側(幅員約15m)、西側(幅員約10m)、北側(幅員約6m)の3本の区道に接面している３方路地です。
●都道との接続は容易なので、系統連続性は良好です。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「池尻2丁目」の地域危険度は”２”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。

※地域危険度は、5段階評価で１が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2024年累計」を見ると、池尻2丁目は25件となっており、治安は“5段階で2番目に安全なレベル”です。
●西側に小学校、南西方に世田谷公園が近接しており、騒がしく感じる可能性があります。

４．本マンションの総合評価

【地震リスク】
埋没谷の影響があり、地盤が良いとはいえない場所なので、どっしりとした形状のRC造建物であっても、地震時に被害が生じる可能性がないとはいえません。
【水害リスク】
台地に位置し、浸水可能性の指摘がないので、浸水リスクは低いです。
【その他リスク】
特段の災害リスクなし

⇒これらを総合的に勘案し、防災力を“レベル４”とします。
(５段階評価で５が最も安全)

《評価時点》2025年9月