【防災力:2】アトラスシティ千歳烏山グランスイート
「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることができる不動産なのか否かを不動産鑑定士(兼防災士)が簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。
物件名 アトラスシティ千歳烏山グランスイート
1.大地震が発生しても安全か
| 対地震 | Level 2/5 (リスク大) |
| 地盤ハザード | [3/5]「埋没谷」に該当 |
| 地盤増幅率 | [2/5]標準的 |
| ボーリング | [1/5]地中深くに厚い柔らかい地層 |
| 建物 | [5/5]2025年竣工の低層RC造建物 |
| 【対地震の評価】 [地盤] ●「埋没谷」エリアに該当し、ボーリング調査により、地中深くに柔らかい地層が厚く堆積していることが推察されるので、地盤リスクの高い場所です。 〔建物〕 ●2025年竣工の低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。 〔対地震総評〕 ●埋没谷の影響が顕著にみられる地盤リスクの高い場所なので、低層RC造建物であっても、大地震の際、大きな損害が発生する可能性があります。 ※相対的な評価です。このマンションが損壊すると思っている訳ではありません。ただ、地盤のしっかりした場所に建つマンションと比較したら、被災リスクは高いといわざるを得ません。 |
[所在地] 〒157-0064 東京都世田谷区給田3丁目9−1
標高・地形
| 標高 | 約47m~49m |
| 地形 | 谷埋め型大規模盛土造成地 |
●大規模盛土地は、過去の地震で大きな被害を出してきた地形なのですが、対象地は「谷埋め型」で、擁壁等の築造は見られないので、マンション用地としての評価は、ボーリング調査の結果次第であると考えます。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

※ [東京都都市整備局] → [開発許可情報・盛土規制法関連情報] → [世田谷区]
地盤ハザード(災害危険)エリア
| 液状化 | 該当なし |
| 沖積層 | 該当なし |
| 埋没谷 | 範囲に該当 |
| 急傾斜等 | 該当なし |
●12万年前~16万年前に作られたという「埋没谷(東京層下部基底面)」の範囲に該当しますので、大地震時の揺れが大きくなる可能性があります。
表層地盤増幅率
| 表層地盤増幅率 | 1.6 |
●標準的な数値であり、地震時の揺れが大きくなる可能性は低い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”未満です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]
【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)
ボーリング調査
●敷地内にあるボーリング調査地点では、深度10m過ぎにN値50超となるものの、深度14m~22mにN値2~7の柔らかい地層が厚く堆積します。
●近隣にある調査地点では、深度7m~11mほどでN値50超となるものの、数メートル下でN値3~10の柔らかい地層が厚く堆積します。
●埋没谷の影響とみられる柔らかい地層が、地中深くに厚く堆積していることが把握できるので、地盤リスクの高い場所です。
建物
| 築年 | 2025年7月竣工 |
| 構造 | RC造地下1階地上4階建 |
| 施工会社 | 大末建設 |
| その他 | - |
●低層RC造建物なので、損壊リスクは低いです。
2.1000年に一度の大水害が発生しても安全か
| 対水害 | Level 4/5 (大きな浸水リスクなし) |
| 標高 | 約47m~49m |
| 地形 | 大規模盛土造成地 |
| 浸水深 | [内水氾濫等]約0.1m |
| 【対水害の評価】 [標高・地形] ●標高47m~49m、「谷埋め型大規模盛土造成地」に位置します。 ●標高は周辺の台地と同程度あります。 〔浸水深〕 ●建物にかかる部分に約0.1mの浸水可能性が指摘されています。 〔対水害総評〕 ●標高が台地と同程度あり、浸水可能性の指摘が僅かなので、大きな浸水リスクはないでしょう。 ●想定を超える大雨が降った場合には、浸水被害が拡大する可能性があります。 |

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]
3.その他の災害リスク
| その他 | Level 4/5 (大きな災害リスクなし) |
| 接道状況 | 普通(接面道路幅員6m超) |
| 系統連続性 | 普通 |
| 地域危険度 | 安全 |
| その他 | - |
接面道路
●幅員約6mの2本の区道に接面する角地です。
●接面道路は生活道路なので、系統連続性は普通とします。
●接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。
地域危険度調査
●東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「給田3丁目」の地域危険度は“1”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。

※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。
周辺環境他
●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2025年累計」を見ると、給田3丁目は17件となっており、治安は“5段階で2番目に安全なレベル”です。
4.本マンションの総合評価
| 総合 | Level 2/5 |
| [対地震] | Level 2/5 (リスク大) |
| [対水害] | Level 4/5 (大きな浸水リスクなし) |
| [その他] | Level 4/5 (大きな災害リスクなし) |
【地震リスク】
埋没谷の影響が顕著にみられる地盤リスクの高い場所なので、低層RC造建物であっても、大地震の際、大きな損害が発生する可能性があります。
【水害リスク】
標高が台地と同程度あり、浸水可能性の指摘が僅かなので、大きな浸水リスクはないでしょう。
【その他リスク】
大きなリスクを感じるような要素なし
⇒これらを総合的に勘案し、防災力を“レベル2”とします。
(5段階評価で5が最も安全)
≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。
《評価時点》2026年8月
