【防災力:5】ブランズ平和台

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 ブランズ平和台

[所在地] 〒179-0083 東京都練馬区平和台3丁目2−7

防災力 Level 5
地盤 []地盤増幅率が良好な台地
浸水 []大きな浸水リスクなし
建物 []2006年竣工の中層RC造建物
火災 []系統連続性は普通
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高約34mの台地に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.44″です。
都区内では低い数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

周辺のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
周辺にある調査地点では、
深度7m過ぎまでN値1~4の柔らかい地層が続きます。
深度8mほどでN値30を超えますが、深度12m~14mほどにN値10以下の地層が混在します。
支持層の深さは、28m超のようです。
支持層が深いので、問題のない地盤とはいいませんが、柔らかい地質が連続する層も浅い部分にしかないので、地震の際に揺れが大きくなるといった深刻な問題はないのではないかと推察します。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

敷地の一部に0.2mほどの浸水可能性が指摘されていますが、標高や地形から見て、敷地全体に大きな影響を与えることはないと判断します。
※想定を超える大雨が降った場合には、内水氾濫の被害が拡大する可能性があります。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2006年11月竣工の中層RC造建物(地下1階地上9階建)です。
施工会社は、高松コンストラクショングループの子会社で、マンション建設に実績のある「青木あすなろ建設」です。
中層RC造建物なので、損壊リスクは低いでしょう。

 接面道路

南東側(幅員約11m)、西側(幅員約6m)、北側(幅員約6m)の3本の区道に接面する3方路地です。
幹線道路まで直線的に接続する道路はないので、系統連続性は普通とします。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「平和台3丁目」の地域危険度は“1”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、平和台3丁目は30件となっており、治安は“5段階で3番目のレベル”です。

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が良好な台地に位置します。
ボーリング調査は、良いともいえませんが、深刻な問題はみられません。
大きな浸水リスクはないでしょう。
中層RC造建物なので、損壊リスクは低いでしょう。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いと判断します。

ボーリング調査は、良いともいえませんが、深刻な問題はみられません。表層地盤増幅率が良好な台地に位置するので、大きな地盤リスクはないと判断します。その他の浸水リスク、建物損壊リスク、火災リスクも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。