【防災力:4】パークホームズ世田谷梅丘
「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。
物件名 パークホームズ世田谷梅丘
[所在地] 〒154-0022 東京都世田谷区梅丘2丁目20
防災力 | Level 4 |
地盤 | [5]地盤増幅率及びボーリング調査が良好な台地 |
浸水 | [3]2007年竣工の中層RC造建物 |
建物 | [5]2007年竣工の中層RC造建物 |
火災 | [5]接道状況及び系統連続性は良好 |
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら) |
標高・地形
●標高32m前後の台地に位置します。
●「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。
※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]
表層地盤増幅率
●表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は“1.34”です。
●都区内で優良レベルであり、地震時の揺れが小さくなる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6″以下です。
※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]
【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)
近隣のボーリング調査
●敷地内にある公開されたボーリング調査地点では、深度3m~5mほどで支持層に到達します。
●都区内屈指の地盤です。
浸水リスク
●最大約1.6mの浸水可能性が指摘されています。
●対象地は、暗渠となっている烏山川の川筋とほとんど標高差がありません。
●想定を超える大雨が降った場合には、浸水被害が拡大する可能性がある立地です。
※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]
建物
●2007年8月竣工の中層RC造建物(地上8階建)です。
●施工会社は、準大手ゼネコンの「三井住友建設」です。
●8階建ての建物の部分も全体的にはどっしりとした形状をしており、また、4階建の部分とは隙間を取ったり、エキスパンションジョイントによって棟を接続したりしているようですので、建物損壊リスクは低いと判断します。
接面道路
●東側(幅員約15m)、南側(幅員約3.8m~4.2m)、西側(幅員約3.8m~4m)の3本の区道に接面している3方路地です。接道部分では、敷地後退をして歩道を整備しています。
●東側接面道路は、片側一車線や歩道が広く整備された道路で、南方の世田谷通りに接続しており、系統連続性は良好です。
●また、南側接面道路は、都道423号線の拡幅工事が東京都市計画道路事業として行われています。当該事業が完了すると、更に系統連続性が良好となります。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
地域危険度調査
東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「梅丘2丁目」の地域危険度は“2”(※)であり、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。
周辺環境他
「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、梅丘2丁目は18件となっており、治安は“5段階で2番目に安全なレベル”です。
本マンションの総評
●表層地盤増幅率が優良レベルの台地に位置し、ボーリング調査も都内屈指です。
●暗渠となっている烏山川の川筋と標高差がなく、最大1.6mの浸水可能性が指摘されています。
●中層及び低層RC造建物であり、建物損壊リスクは低いでしょう。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。
⇒表層地盤増幅率が優良レベルの台地に位置し、ボーリング調査でも都区内屈指の地盤であると考えられるので、地盤リスクは都区内で最も低いレベルです。烏山川の川筋と標高差がほとんどなく最大1.6mの浸水可能性が指摘されているので、浸水リスクは顕在です。よって、防災力を“レベル4”とします。(5段階評価で5が最も安全)
≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。