【防災力:5】マジェスティハウス新宿御苑パークナード

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 マジェスティハウス新宿御苑パークナード




[所在地] 〒160-0015 東京都新宿区大京町26−1

防災力 Level 5
地盤 []表層地盤増幅率に問題のない台地
浸水 []浸水可能性の指摘なし
建物 []2014年竣工の制震構造建物
火災 []接道状況及び系統連続性は良好
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高31m~33mほどの台地に位置します。
「液状化」「埋没谷」等の地盤ハザードエリアに該当しません。
大京町の台地付近は、1923年の関東大震災の際、推定震度が「5弱」と比較的揺れが抑えられた場所だったと推定されています。(参考資料:武村雅之名古屋大学教授「1923年関東地震による東京都中心部(旧15区内)の詳細震度分布と表層地盤構造」)

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.57”です。
都区内の武蔵野台地エリアでは標準的な数値であり、地震時の揺れが大きくなる可能性は低い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
周辺にある調査地点では、
表層にN値1~2の柔らかい地層がある地点があります。
支持層の深さは、13m~19mのようです。
表層面は少し柔らかいですが、支持層があまり深くない可能性があるので、マンション用地としては、さほど悪い場所ではありません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、対象地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

浸水可能性は指摘されていません。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

2014年1月竣工のRC造地下1階地上10階建です。
施工会社は、スーパーゼネコンの「清水建設」です。
どっしりとした形状かつ制震構造の建物なので、損壊リスクは低いです。

 接面道路

西側都道(幅員約22m)、北側区道(幅員約5.2m~5.7m)の2本の道路に接面する角地です。
都道に接面していることから、系統連続性は良好です。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「大京町」の地域危険度は“2”(※)となっており、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、大京町は9件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。

 本マンションの総評

表層地盤増幅率が標準的なレベルの台地に位置します。
周辺のボーリング調査からも、深刻な問題は見出せませんでした。
浸水可能性は指摘されていません。
どっしりとした形状かつ制震構造の建物であり、建物損壊リスクは低いです。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

表層地盤増幅率及びボーリング調査に問題がない台地に位置しますので、大きな地盤リスクはないと判断します。その場所に、スーパーゼネコンがどっしりとした形状かつ制震構造の建物を施工しているので、建物損壊リスクは低いです。浸水リスク及び火災リスクも低いので、防災力を“レベル5”とします。(5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。