【防災力:2】ライオンズガーデン町屋アクアステージ

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害に遭遇しても、家族の”命”と”財産”を守ることができる不動産なのか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 ライオンズガーデン町屋アクアステージ

[所在地] 〒116-0001 東京都荒川区町屋6丁目34−8

防災力 Level 2
地盤 []液状化、地盤増幅率が非常に高い、ほぼ軟弱地盤
浸水 []高潮約1.1m、荒川等氾濫3m~5m
建物 []概ねシンプルな形状
火災 []接道状況及び系統連続性は良好
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高1m余りの隅田川に近接する「河川沿いの微高地」に位置します。
「河川沿いの微高地」は、現在及び過去の河川沿いにあって、河川の洪水によって形成された微高地です。
東京都建設局が公開している「東京の液状化予測図」では、「液状化の可能性がある地域」に含まれています。
対象地は、最も新しい地層である「沖積層」の堆積エリアに含まれます。沖積層は、まだ固まり切っていない軟弱な地層であり、地震時に揺れやすい傾向があります。


※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]


※ 東京都建設局 → [東京の液状化予測図]

 表層地盤増幅率

表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”2.24”です。
非常に高い数値であり、大地震時に震度7となる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。


※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
北方の同地形(微高地)にある調査地点では、
深度10m~13mにN値0~1の非常に柔らかい地層が挟まりますが、表層はN値3以上、深度15m超はN値5以上ある地層が続きます。
深度31mを超えてもN値10の地層が存在し、深度40mを超えてもマンション用地としては柔らかいN値20未満の地層となっています。
柱状図に表記がなく、支持層の深さは把握できません。
地下水位の下に砂質の地層が存在するので、液状化の可能性は否定できません。
地中の深いところまで比較的柔らかい地層が続き、液状化の可能性もあるので、「軟弱地盤」に近い地盤です。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

高潮により最大約1.1mの浸水可能性が指摘されています。
荒川等の氾濫により3m~5m未満の浸水可能性が指摘されています。
対象地は、標高1m余りの隅田川に近接する「河川沿いの微高地」に位置します。河川の洪水によって形成された地形であり、過去に何度も洪水が発生した場所です。
昨今「想定外」の災害が毎年のように起きていることを想起しますと、ハザードマップの想定を超える事態もあり得ます。

【高潮ハザードマップ】

※ [東京都港湾局] → [高潮リスク検索サービス]

【荒川等が氾濫した場合の浸水想定区域】

※重ねるハザードマップ (出典:「ハザードマップポータルサイト」)

  建物

2004年5月竣工のRC造地上15階建です。
施工会社は、マンション建設に実績のある「大末建設」です。
概ねシンプルな形状なので、建物自体に大きな損壊リスクはないでしょう。

【参照】耐震等級“1”のマンションは震度7に耐えられない?

 接面道路

南側(幅員約8m)、西側(幅員約4m~4.3m)の2本の区道に接面する角地です。
南側接面道路は片側一車線が整備され、周辺の幹線道路との接続は容易なので、系統連続性は良好です。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「町屋6丁目」の地域危険度は“4”(※)であり、災害リスクが大きい地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2024年累計」を見ると、町屋6丁目は25件となっており、治安は“5段階で3番目のレベル”です。

 本マンションの総評

隅田川に近接する「河川沿いの微高地」に位置し、「液状化の可能性がある地域」及び「沖積層の堆積エリア」に該当します。
表層地盤増幅率が非常に高い数値です。
ボーリング調査でも、地中の深いところまで比較的柔らかい地層が続き、液状化の可能性もある、「軟弱地盤」に近い地盤であることが把握できます。
荒川等の氾濫により3m~5mの浸水可能性が指摘されています。
概ねシンプルな形状なので、建物自体に大きな損壊リスクはないでしょう。
接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

液状化及び沖積層エリアに該当し、表層地盤増幅率が非常に高い上に、ボーリング調査でも「軟弱地盤」に近い地盤といえる結果なので、地盤リスクは大きいです。荒川等氾濫で3m~5mの浸水可能性が指摘されているので、浸水リスクも非常に大きいです。よって、防災力を“レベル2”とします。 (5段階評価で5が最も安全)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。