【防災力:4】クラッシィハウス世田谷公園

「東南海トラフ地震」「首都直下地震」等の大地震や、千年に一度といわれるような「スーパー台風」「線状降水帯豪雨」等の大水害等に遭遇しても、家族のと”財産を守ることのできる可能性が高い不動産であるか否かを簡易評価します。
災害に強い不動産は資産性も保たれます。
※建物が壊れたら資産性どころの話ではないので。

物件名 クラッシィハウス世田谷公園

[所在地] 〒154-0001 東京都世田谷区池尻2丁目3−1

防災力 Level 4
地盤 []埋没谷の影響があるとみられる立地
浸水 []浸水可能性の指摘なし
建物 []2013年竣工のRC造地下1階地上13階建
火災 []接道状況及び系統連続性は良好
※5段階評価で5が最も安全(判断基準はこちら)

 標高・地形

標高28m超の「台地」です。
対象地は、12万年前~16万年前に作られたという「埋没谷(東京層下部基底面)」の範囲に該当しますので、大地震の際の揺れが大きくなる可能性があります。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

【参照】地下に「埋没谷」があると、何が悪いのか?

 表層地盤増幅率

表層地盤の地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.61”です。
都区内の武蔵野台地エリアでは標準的な数値であり、地震時の揺れが大きくなる可能性は低い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと、地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”未満です。

※ [J-SHIS Map(提供:防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

近隣のボーリング調査

敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
西方隣接地の調査地点では、
表層は、都区部の武蔵野台地エリアとして、問題のない固さがあるようです。
一旦固い地層となりますが、深度約12m~20mでN値3~5の柔らかい地層となります。
支持層には、深度23mほどで到達するようです。
表層面は問題がなさそうですが、埋没谷の影響が見られ、支持層もそれなりに深いことが推察されるので、地盤が良い場所ではありません。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、対象地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

浸水リスク

浸水可能性は指摘されていません。
※想定を超える大雨が降った場合には、地下部分を中心に内水氾濫が拡大する可能性があります。

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

 建物

全体としてどっしりとした形状である2013年竣工のRC造地下1階地上13階建です。施工会社は、準大手ゼネコンの「東急建設」です。
大地震の際でも、建物自体の損壊リスクは低いでしょう。

 接面道路

南側(幅員約15m)、西側(幅員約10m)、北側(幅員約6m)の3本の区道に接面している3方路地です。
西方にある都道420号線へのアクセスは容易なので、系統連続性は良好です。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「池尻2丁目」の地域危険度は”2”(※)となっており、災害に比較的強い地域であるとされています。
※地域危険度は、5段階評価で1が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2022年累計」を見ると、池尻2丁目は27件となっており、治安は“5段階で3番目のレベル”となっています。
西側に小学校、南西方に世田谷公園が近接しており、騒がしく感じる可能性があります。

 本マンションの総評

標高28m超の「台地」ですが、「埋没谷」の範囲に該当します。
浸水可能性は指摘されていません。
2013年に竣工した全体としてどっしりとした形状のRC造建物であり、建物の損壊リスクは低いと判断します。
接道状況及び系統連続性に問題はなく、火災時の災害リスクは低いでしょう。

「埋没谷」の範囲に該当し、隣接地のボーリング調査でその存在が推察される以上、(埋没谷のない高台と比較して)地盤リスクが低いとはいえません。建物の形状は全体的にどっしりとしているので、建物自体の損壊リスクは低いと判断します。浸水リスク及び火災リスクも低いですが、地盤リスクを考慮し、防災力を“レベル4”とします。(5段階評価で5が最も安全)
※上述した「埋没谷」の影響が今後の調査でハッキリしてきた場合、防災力レベルの評価が変わる可能性があります。(評価時点 2023年6月)

≪注意事項≫
1. 本件評価は、不動産鑑定評価の手法に則ったものではありません。公開された情報のみを根拠とした「簡易評価」であり、実際に購入の判断をする際には、より詳細な調査が必要となります。
2. 本件評価の「リスク評価」は相対的なものです。防災上、“絶対に安全”といえる立地はありません。
3. 本件評価により損害や紛争が発生した場合でも、当社は責任を負いません。