物件名　神楽坂ハイライズ

１．大地震が発生しても安全か

[所在地] 〒162-0813 東京都新宿区東五軒町２−２

標高・地形

●傾斜地の場合、表層面が高い方から低い方へと動こうとする自然の力が働きます。そのため、長い年月の間に地面がずれることがありえます。
●コンクリートでガチガチに固めているので問題ないと見る向きもありますが、傾斜地は、地震時の揺れが複雑になることもあるようなので、平坦地と比較したら、地盤リスクがないとはいえません。
●北側隣地は、標高差で3mほど低くなっており、対象地の北側境界には擁壁が設置されています。擁壁も築年が古くなると補修が必要となります。修繕費用(保守管理費用)が必要というコスト面の問題だけでなく、メンテナンスしないと地盤リスクが高くなる土地ということもできます。

※ [国土地理院地図] → [土地の成り立ち・土地利用] → [土地条件図]

地盤ハザード(災害危険)エリア

表層地盤増幅率

●表層地盤における地震時の揺れの大きさを示す地盤増幅率は”1.45”です。
●良好な(低い)数値であり、地震時の揺れが小さく抑えられる可能性が高い場所です。
※地盤増幅率が”1.8”以上だと地盤が弱い(揺れやすい)とされます。推奨レベルは”1.6”以下です。

※ [J-SHIS Map(提供：防災科学技術研究所)] → [表層地盤]

【参照】高台立地が原則だが、高台でもダメな場所がある(J-SHIS Mapの見方)

周辺のボーリング調査

●敷地内に公開されたボーリング調査地点はありません。
●西方にある同地形(台地)の調査地点では、深度10mほどで支持層となるようです。
●支持層が浅いので、マンション用地としては、問題の少ない場所です。
※地層は、数メートル離れただけで大きく変わることがあるので、購入の際には、当該地の地盤調査報告書を取り寄せましょう。

建物

●中層RC造建物なので、損壊リスクは低いでしょう。

２．1000年に一度の大水害が発生しても安全か

※ [東京都建設局 浸水予想区域図] → [浸水リスク検索サービス]

３．その他の災害リスク

接面道路

●南側区道(幅員:約9m～10.1m)と接面している中間画地です。
●目白通りや外堀通りとの接続は容易であり、系統連続性は良好です。
●接道状況及び系統連続性は良好であり、火災時の災害リスクは低いです。

地域危険度調査

●東京都の「地震に関する地域危険度測定調査」によると、「東五軒町」の地域危険度は“１”(※)であり、災害に強い地域であるとされています。

※地域危険度は、５段階評価で１が最も安全であることを示しています。

周辺環境他

●「警視庁犯罪情報マップ」の「全刑法犯発生数2023年累計」を見ると、東五軒町は3件となっており、治安は“5段階で1番安全なレベル”です。

４．本マンションの総合評価

【地震リスク】
傾斜地リスクは多少残りますが、地震時に揺れが増幅するリスクは低いと推察される場所に建つ中層RC造建物なので、地震時に大きな被害が生じる可能性は低いと判断します。
【水害リスク】
標高や地形からみて、大きな浸水リスクはないと判断します。
【その他リスク】
特段の災害リスクなし

⇒傾斜地リスクや浸水リスクが多少残るので、防災力を“レベル４”とします。
(５段階評価で５が最も安全)

《評価時点》2025年11月